ポロシャツはビジネススタイルとしてOK？NG？

クールビズ期間中など、環境省では普段のスーツではなく、冷房エネルギー節約のためノーネクタイや涼しい服装で働くことを推奨しています。

クールビズがまだあまり世間に浸透していないときはネクタイを外し、シャツの第一ボタンを開けているだけで変な目でみられたものですが、最近はノーネクタイは当たり前、クールビズを積極的に推奨する企業では、クールビズアピールのためアロハシャツでの勤務なんていうところもでてきています。

環境省としてもクールビズに適した服としてポロシャツの着用は可という公式発表が行われ、今後より一層ポロシャツがビジネスカジュアルとして着用されることが増えていくことでしょう。

しかし、注意しなければいけないのは、元々ポロシャツはビジネスシーンで着用することを目的とした服装ではないことです。

「ポロシャツでOK」だからとどんなものでも良いというわけではありません。では、ポロシャツをビジネススタイルとして取り入れる際、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。

「ビジネススタイルとしてのポロシャツ」

普段着として着るポロシャツと、ビジネスシーンで着るポロシャツはその選び方からまったく異なります。

普段のおしゃれとしてポロシャツを楽しむ場合、色も形もどのようなものでもまったく問題はありませんが、ビジネススタイルとしてのポロシャツは社会人としての最低限のマナーを取り入れたスタイルでなければいけません。

そのため、基本はポロシャツ+チノパンというスタイルがオーソドックスで無難な服装でしょう。それぞれのアイテムを選ぶポイントは下記です。

【ポロシャツ】

• 色は白・黒・紺・淡い黄色やピンク、水色などを選ぶ
• 派手な柄、色、デザインのものは避ける

【チノパン】

• 色はベージュ・カーキ・グレーなど
• テーパード（膝下あたりから細くなるデザイン）シルエットのものがおすすめ
• 裾は長すぎないように気を付ける（靴につくかつかないかくらいまで）

【着こなしのポイント】

ボタンは第一ボタンを開けると夏らしくさわやかに見えます。第二以降を開けるのはだらしなく見えるのでやめましょう。

ボトムはスマートなシルエットのものを選ぶとすっきりみえ、かつカジュアルすぎないキッチリとした印象になります。

合わせる靴はスーツ用のビジネス革靴ではなく、ローファーなどの少しカジュアル目の革靴を合わせるのもおすすめです。色は黒より茶色を選ぶとさわやかな印象に。

「お客様と会うときはジャケットを着用」

いくらクールビズスタイルとしてポロシャツがOKだとしても、社外のお客様と会う時はジャケットを着用するのが社会人としてのマナーです。

まったく社外のお客様と会うことはないという人はなくてもいいかもしれませんが、もし社外の顧客に会う機会がある部署に所属しているのであれば、黒や紺、茶色のジャケットを用意しておき、ポロシャツのうえからさっと羽織るだけでオフィスカジュアルスタイルからビジネススタイルに早変わりします。

「新しいクールビズ対応のポロシャツ「ビズポロ」」

クールビズにもっとポロシャツの良さを取り入れようと開発されたのが「ビズポロ」です。

このビズポロはパッと見、普通のYシャツのように見えますが、実はポロシャツという新しい形のポロシャツで、台襟つきのボタンダウンのおかげでネクタイを締めると一気にYシャツのようにも使えます。

ポロシャツの素材を使っているので通気性が高く、見た目はポロシャツほどカジュアルではないので、「クールビズだけどポロシャツはちょっと…」という職場でもOKです。

ポロシャツをビジネス仕様にしたこのビズポロがあれば、Yシャツよりも快適に、ポロシャツよりもよりビジネススタイル的に過ごすことができますね。

このビズポロは一般の衣服量販店で「ドライポロシャツ」「ドライメッシュポロシャツ」などという名前で販売されています。

吸汗速乾機能に加え、デオドラント機能を備えたビズポロもあり、汗の臭いが気になる人にもおすすめです。

「タックインするか？しないか？」

Yシャツならタックイン（裾をパンツに入れること）しないことは考えられませんが、ポロシャツの場合はどうでしょうか？

元々ポロシャツはスポーツウェアとして生まれたもので、パンツに裾を入れるのが本来の着方でありマナーでもありました。むしろタックインしていないと裾が腕に引っかかり競技に支障がでるほどでした。

普段着としてポロシャツを着るのであればタックインする必要はなく、裾も体にフィットするよう短めに作られているものが多いので、タックインしようとすると裾の長さが足りず、少し腕を伸ばしただけで裾があがってきてしまい、腰回りがダボつく原因にもなります。

しかし、ビジネススタイルとしてポロシャツを取り入れる場合、タックインしていないとかなりカジュアルになってしまい、会社によってはNGとされてしまいます。

ビズポロのようにビジネス用に販売されているポロシャツはYシャツのように裾が長く作られていますのでタックインしてもまったく違和感なく、すっきりとして見えるため、会社に着ていく服として探すのであれば、クールビズに対応したポロシャツを探してみると良いかもしれません。